【映画の話】 シェイプ・オブ・ウォーター

ヴェネツィア国際映画祭の金獅子賞、ゴールデングローブ賞の監督賞、
アカデミー賞の作品賞などを受賞した今年のショーレースの目玉作品です。

直訳で水の形という意味になると思います。
タイトルの響きは良いですね!

関係ないですが、私の大好きなLEONの主題歌はShape Of My Heartで似ています。
キービジュアルは半漁人とヒロインが水中で抱き合うシーン、これは美しい!
好印象です。

劇場に足を向けるに充分な条件が揃った感じです。 
公開早々に観に行ってきました。 
 

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イマイチでした... 

映画の色ははっきりしていて、世界感にブレがなく設定や背景などがしっかりと
描かれているのは良かったです。 

ただ、無駄なシーンが多かった... 
冒頭、お風呂のシーン、要りますか? 

あと、悪役の子供が出てくるんですが、悪役は普通のお父さんなんです。 
悪役にマイホーム的な印象付けををするなら、もっと意図的な何かがないと混乱します。 
それに、奥様と性行為シーンがあるんですが、これも要らないです。 
無理やりR指定にしてませんか? 

この映画は純愛ストーリーで良いと思うのです。(シザーハンズ的な感じが好みです。) 
心の移り変わりに感情移入すると思うのですが、ヒロインが急に半漁人を好きになっているのです。 
こちらの気持ちがついて行けません。 
 
あと背景にアメリカとロシアの冷戦関係があり、ロシアスパイが出てくるのですが、
時間を割きすぎです。 
ここを簡潔にして半漁人とヒロインの関係にもっと時間を割くべきだと思いました。 

音楽の使い方も中途半端、半漁人に音楽を聞かせるシーンがあり、半漁人が音楽をもっと
聴かせろ的な感じになるのですが、音楽が使われるのはそこまでで、
以降では全く忘れ去られてしまいます。
心を通わせるアイテムとして音楽を使うのは良い演出だと思うのですが、勿体ないって感じです。
 
なんだかなぁ・・・ 
 
キービジュアルから、綺麗な純愛を期待したのですが、残念な結果でした。 
アメリカの連ドラ編集版、って感じかな。 

この映画がアカデミー賞ですか... 悲しい...

 
3点(10点満点)